- カナ
- シリグサレ
- 病気の発生時期
- 5月 〜 10月
尻腐れの解説
カルシウムの吸収が不足すると発症する生理障害で、果実の尻部分が最初は水浸状に変色し、次第に黒褐色になり陥没する。
土壌中のカルシウム不足の他、酸性土や土壌の過乾燥でカルシウムの吸収が十分に出来ない場合や、チッソ過多による栄養吸収バランスの崩れ、ケイ素不足などが原因となったり発症を助長する事がある。
家庭菜園での尻腐れの被害内容について
果実の変色により減収する(発症部分を取り除いて食する事は可能)。
家庭菜園での尻腐れの予防について
- 元肥、追肥共にカルシウム不足やケイ素不足とならないように適切に施すと共に、チッソ過多にならないよう注意する。
- 土壌の酸度矯正を適切に行う。
- 土壌の過乾燥を防止する為のマルチングや、乾燥時には適度な灌水を行う。
- 余分なカルシウム消費を避ける為に適宜摘葉を行う。トマトの場合は、果実が結実した後にその上の花房と反対側に位置する葉を摘葉するとよいといわれる。
- カルシウム溶液(貝石灰などの有機石灰を木酢液に混ぜて数日間置いた上澄み液を500倍~1000倍程度に水で希釈したもの)を定期的に葉面散布する。
家庭菜園での尻腐れの対策について
無農薬
尻腐れを発症した果実は復元しないので、上位の果実に同症状が発生しないよう、予防策を実施する。
農薬
トマトの尻腐れ予防スプレー、ヤワラ、ダーウィンFCなどのカルシウム補給剤を散布する。