- 害虫の発生時期
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1月
〜
12月
通年
カイガラムシの解説
カイガラムシの種類は非常に多く、体長や体色も様々だが、多くは円形で、成虫は殻をかぶっていたり、体がロウ物質で覆われている。
大別すると、幼虫時のみ移動し、成虫になると脚が退化して植物に固着するマルカイガラムシ類やカキカイガラムシ類、ロウムシ類などの種類と、成虫になってからも移動し、体表が白い粉状や綿状の分泌物に覆われているコナカイガラムシ類やフクロカイガラムシ類などの種類に二分される。
竹や果樹などに寄生している事が多いが、野菜類にも発生する事があり、吸汁被害や排泄物によるスス病被害をもたらす。
単為生殖する種類もおり、通年発生するが、多くは春から初夏にかけての時期に繁殖が盛んになる。また、風通しが悪いと繁殖しやすい(施設栽培での発生が多い)。
家庭菜園でのカイガラムシの被害内容について
寄生数が多いと、吸汁により作物の生育不良を引き起こす。
スス病により葉が黒化して光合成が阻害される。これにより、作物の生育が抑制される。
家庭菜園でのカイガラムシの予防について
加害対象の作物は、密植を避けて風通しをよくする。
カイガラムシが寄生した樹木の近隣での栽培を避ける。
家庭菜園でのカイガラムシの対策について
無農薬
作物の茎葉を傷つけないように注意して、歯ブラシなどでこすり落とす。少数の発生のうちに駆除するのが効果的。
農薬
アタクラ、アドマイヤー、ベニカなどを散布する。但し、幼虫期でないと効果が薄い。