ニンニク

秋に鱗片を植付け、翌年初夏に収穫する。葉や花芽も食べられる。冷涼な気候を好む品種が一般的だが、暖地に向いた品種もあるので、栽培地に適した品種を選ぶとよい。
ニンニクの写真 出典: photo AC
野菜分類
茎菜類
野菜科目
ヒガンバナ科
別名
タイサン、ガーリック
漢字
蒜、大蒜、葫、忍辱
英名
garlic
学名
Allium sativum
家庭菜園の育てやすさ

ニンニクの解説

秋に鱗片を植え付けて越冬させ、翌年初夏に収穫する。葉(葉ニンニク)や花芽(ニンニクの芽)も食べられる。

ニンニクの品種は、生育に冷涼な気候を好む寒地系と、暖かい地方でも栽培できる暖地系に分けられるので、栽培地の気候に合った品種を選ぶとよい。

栽培期間は長いが、病害虫の心配は少なく管理にもあまり手間がかからないので、初心者でも育てやすい。

家庭菜園のニンニクの育て方について

栽培適期

発芽適温、生育適温共に18℃~20℃。9月から10月に鱗片を植え付けて、翌年の初夏まで栽培する。

土壌の準備

pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には、石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。地温の保持や土壌の凍結防止に、畝にポリマルチを張ってもよい。

栽培方法

条間、株間共に20cm程をとり、鱗片の先端を上にして植え付け、たっぷりと水遣りをする。覆土の厚さは5cm程。葉ニンニクとして収穫する場合には、条間、株間共に10cm未満で構わない。

1株から2つ以上萌芽したら、草丈10~15cmの頃までに生育のよいものを残してかきとり、1本にする。

冬には休眠する為に葉が枯れたようになるが、春になると生長を再開するので心配ない。

追肥は、植え付けから1ケ月後と翌年2月に行い、同時に土寄せをする。

春になると株の中心から花芽が伸びるが、養分の分散を避ける為に早めに摘み取る。これは、ニンニクの芽として食べられる。

収穫

5月~6月の葉茎が枯れてきた頃に、株を引き抜いて収穫する。収穫したら根を切って乾かし、風通しのよい日陰につるしておくとよい。または、鱗片にばらして表皮を剥き、ポリラップに包んで冷凍保存する。

葉ニンニクは、越冬後に草丈が30cm以上に育ったら、刈り取って収穫する。

ポイント

  • 種球からばらした鱗片は、小さいものや腐敗や病斑があるものを避けて植え付ける。
  • 乾燥を嫌うので、土壌の乾燥が激しい場合には適宜水遣りする。
  • 後半の追肥が遅れると、食味が悪くなるといわれている為、追肥は3月までに完了させる。
  • 粘土質の土壌の方が、球締まりのよいニンニクに育つ。

ニンニクに発生する病気や生理障害一覧

ニンニクに発生する害虫一覧

ニンニクのコンパニオンプランツ一覧

#イチゴ   

ニンニクのオススメ料理について

香味野菜として、炒め物や焼き物、煮物の風味付けに使われる他、スライスして揚げたものをガーリップチップとして使用したり、生のまますりおろして薬味としても利用される。

油や醤油に漬けこんで風味を移し、ガーリックオイルやニンニク醤油としても使われる。

ニンニクは生だと特有の辛みがあるが、丸ごと揚げたり焼いたりすると、辛みが消えてホクホクした食感になる。

最終更新日:
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