セージの解説
すっきりとした爽やかな香りをもつハーブで、臭み消しとしてソーセージやハムなどの肉料理によく利用される他、オイルやワインの香り付けにも利用される。花も食用の他、ポプリなどにも利用できる。
丈夫な多年草で収穫期間も長く、1度栽培すると毎年収穫でき、挿し木で株を増やす事もできる。
セージには品種が多く、葉が赤紫色のものや斑入りのもの、パイナップルのような香りがするものや花色がピンクや赤色のものなどがあるが、薬効が高いのは薬用サルビアとも呼ばれる代表的品種のコモンセージ。
生育には冷涼な気候を好み、春や秋に種をまいて育てるが、大量に収穫が必要ない場合や初心者は、苗を購入して育てると栽培しやすい。
家庭菜園のセージの育て方について
栽培適期
発芽適温は20℃前後、生育適温は15℃~20℃。春(4月~5月頃)か秋(9月~10月頃)に苗を植えるか、同時期に種をまいて育苗する。
土壌の準備
pH6.0~6.5の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。
堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
株間30cm~40cmで、本葉4枚~6枚程に育った苗を植え付ける。種から育てる場合には、ポットなどに種を3~4粒まき、薄く覆土する。
発芽したら適宜間引きし、本葉4枚~6枚程度になるまで育苗する。
冬の降霜前には株を半分程度に切り戻し、敷き藁や腐葉土などで株元を覆って防寒するとよい。
追肥は、生育が旺盛な春と秋に施す。
収穫
草丈が30cm程に育った頃から、若い葉や枝先を摘んで収穫する。
5月頃から開花するが、開花直前が一番芳香が強い為、この時期に多めに刈り取って乾燥保存するとよい。
ポイント
- 夏の高温多湿を嫌う為、花後の梅雨前時期には、混み合った枝を多めに刈り取って風通しをよくするなどの蒸れ防止策を施すとよい。
- 数年栽培を続けると株が木質化して老化するので、4年を目安に挿し木や種まき等で株を更新するとよい。
セージのオススメ料理について
乾燥しても香りが残りやすいので、ドライでも生葉でも利用できる。
ソーセージやハム、ハンバーグや煮込み料理など、多くの肉料理に利用できる他、生の葉をオリーブオイルやワインに漬けて香り付けしたり、乾燥させたものをバターに混ぜてハーブバターにするのもよい。
ハーブティーにも利用できる。
花も、エディブルフラワーとしてサラダなどで食する事ができる。