- カナ
- カッパンビョウ
- 病気の発生時期
- 3月 〜 11月
褐斑病の解説
病原は糸状菌の一種で、寄生する植物により複数の種類がある。
発病すると最初は葉表面に淡褐色の斑点が発生し、次第に拡大して大きな不定形の斑点となる。症状は下葉(老葉)から発生して徐々に上葉(新葉)に伝染し、葉上に形成された胞子が風で運ばれて感染が拡大する。多湿環境では病斑上に黒褐色のカビが発生する事がある。
降雨が多く湿潤な環境と25℃~30℃の気温を好む為、露地栽培では5月~7月や9月~11月に発生しやすい。
家庭菜園での褐斑病の被害内容について
多発すると光合成が阻害されて、作物は生育不良となる。多発すると、全体に広がって株が枯死する事がある。
家庭菜園での褐斑病の予防について
- 多湿にならないよう、排水のよい土壌作りを心掛ける。
- 風通しの悪い環境で多発しやすい為、密植を避けたり、適宜適葉するなどして、風通しのよい環境作りに努める。
- 多肥施用や肥料不足を避け、健全な株を育成する。
- 畝をマルチフィルムで被覆したり敷藁をするなどして、病原を含んだ泥の跳ね返りを防止する。
- 管理作業で使用する農具などについて伝染する事がある為、ハサミなどの農具は使用都度消毒する。
- 羅病株についた病原は越冬する為、残渣は畑に残さず処分する。
- 連作を避けたり、太陽熱消毒などの土壌消毒を行う。
家庭菜園での褐斑病の対策について
無農薬
ごく初期であれば、病葉を適葉するなどして除去し、感染拡大を防止する。病葉は畑外に持ち出して処分する。
農薬
モスピラン、トップジン、ベンレート、ダニコール、サンボルドーなどを散布する。