- カナ
- クログサレキンカクビョウ
- 病気の発生時期
- 2月 〜 4月
黒腐菌核病の解説
病原は土壌中に長期間生存するスクレロチウム セピボラムと呼ばれる糸状菌の一種で、土壌伝染する。
ネギやタマネギ、ニンニクなどのネギ類が侵され、発病すると葉が黄白色に枯れ込み、株は萎凋して生育を停止し枯死する。被害株の根は腐敗し、簡単に引き抜けるようになる。
ネギの葉鞘の地際部やタマネギ、ニンニクなどの鱗茎は腐敗し、表面には黒色の小菌核が密生してかさぶた状になる。
地温が10℃~20℃程の低温期に発生し、24℃以上になると発生が停滞する為、冬から春にかけての発病が多い。また、乾燥した酸性土壌で多発する傾向がある。
家庭菜園での黒腐菌核病の被害内容について
株が枯死する為、減収する。
家庭菜園での黒腐菌核病の予防について
- 酸性土壌は石灰資材などを用いて適正に酸度矯正をする。
- 無病苗を使用する。
- 太陽熱などを利用した土壌消毒を行う。
- 地表より10cm以上の深さに存在する菌核は伝染源となりにくい為、深耕、天地返しをして病原を地中深くに埋め込む。
- 水を貯められる場合には、夏期に5~6ケ月湛水状態にすると病原が死滅する。
- ネギ類の連作を避ける。
家庭菜園での黒腐菌核病の対策について
無農薬
発病株は菌核が形成される前に収穫や抜去して、伝染を防止する。残渣は伝染源となる為、畑から持ち出して処分する。
農薬
アフェットの散布や、ガスタード、キルパー、バスアミドなどを用いて土壌消毒を行う。