イネヨトウ (ダイメイチュウ)

蛾の仲間で、幼虫が主にイネ科植物の茎を食害する。
害虫の発生時期
5月 〜 9月

イネヨトウの解説

イネヨトウはイネ科植物の茎内で幼虫で越冬し、5月頃より成虫が発生して餌となる作物の茎に数十個~150個程の卵を塊で産み付ける。

幼虫は体長26mm~34mm程で、頭部は褐色、胴部は薄紫色や薄桃色の体色をしたイモムシ。

幼齢幼虫は集団で作物の茎表面を食害し、中齢以降になると茎内に侵入して内部から食害する。老齢幼虫は短期間で複数の株を渡り歩いて食害を繰り返す為、放置すると被害が拡大する。

ニカメイガ(ニカメイチュウ)同様のメイチュウ類だが、大型である為、ダイメイチュウとも呼ばれる。

家庭菜園でのイネヨトウの被害内容について

茎や生長点の食害により作物が生長不良となったり、被害が酷いと枯死する。

イネなどは白穂(実らずに枯れて白化した穂)が発生する為、減収する。

家庭菜園でのイネヨトウの予防について

イネ科雑草で越冬、発生する為、畑や田周辺のイネ科雑草を除草する。

茎に卵塊を発見したら、孵化する前に駆除する。

家庭菜園でのイネヨトウの対策について

無農薬

補殺する。集団で茎表面にいる幼齢幼虫のうちに駆除できれば、被害は軽減できる。中齢~老齢幼虫に侵入された茎は、少数のうちに折り取って廃棄する。幼虫は糞を外に出す為、被害株は発見しやすい。

農薬

イネヨトウに対応した登録薬剤はないが、ニカメイガアワヨトウに対応した薬剤の散布で駆除できる事が多い。

家庭菜園でイネヨトウが発生しやすい野菜一覧

最終更新日: