アワヨトウ

蛾の仲間で、幼虫がイネ科植物の葉や穂を食害する。夜行性で、日中は株元に潜んでいる。
害虫の発生時期
6月 〜 10月
初夏から秋

アワヨトウの解説

蛾の仲間で、主に夜間に幼虫がイネトウモロコシなどのイネ科作物の葉や穂を食害する。

食欲が非常に旺盛で、老齢幼虫を駆除せずに放置すると、数日で葉や穂を食い尽くされる事がある。

幼齢幼虫の体色は黄白色をしているが、生長に伴い淡橙褐色や暗褐色、黒色に変化し、体長は3~4cm程になる。密度が濃くなる程、体色が黒化する傾向がある。

寒冷地以外では老齢幼虫や蛹で越冬し、初夏頃からイネ科植物の枯れ葉に数十~数百個単位で産卵するが、長距離飛来性があり、梅雨時に中国大陸から多くの個体が飛来してくるといわれている。

日本全国で初夏から秋にかけて被害が発生するが、特に大雨などにより冠水した水田や多肥の水田に多発する傾向がある。

家庭菜園でのアワヨトウの被害内容について

葉の暴食により、作物の生育が阻害されたり、枯死する事がある。

イネなどの穀類やトウモロコシは、穂の食害により減収する事がある。

家庭菜園でのアワヨトウの予防について

産卵場所となるイネ科の枯れ葉などを畑に残さない。

水田では多肥にならないように注意する。また、冠水しづらいように排水のよい土壌を保つ。

トウモロコシなどのイネ科作物は、水田の近隣では栽培を避ける。また、防虫ネットなどで覆うなどして、成虫の侵入を防止する。

家庭菜園でのアワヨトウの対策について

無農薬

補殺する。幼齢幼虫の頃に駆除できれば、被害は軽減できる。

トウモロコシなどでは、幼虫が残した大量の糞を目印に夜間に探索して捕捉する。日中は、株元を探索するとよい。

農薬

トレボン乳剤、アグロスリン乳剤、エルサン乳剤、ディプレックス等を散布する。

家庭菜園でアワヨトウが発生しやすい野菜一覧

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