ヤマノイモコガ・ナガイモコガ

蛾の仲間で、幼虫がヤマノイモ、ナガイモ類の葉や新芽を食害する。
カナ
ヤマノイモコガ
害虫の発生時期
5月 〜 10月

ヤマノイモコガ・ナガイモコガの解説

幼虫(老齢期)の体長は5~6mm程で、体色は淡褐色や灰黄色。老熟すると葉の表面に淡褐色の蛹を作る。

幼齢幼虫は葉肉に潜って食害し、生長すると葉から脱出して葉の裏側から葉肉のみを食害する。その為、被害に遭った葉は表面繊維のみが残って白く透けて見えるようになる。また、新芽を食害する為、蔓の先端が黒変して枯れる事がある。

葉が混み合って風通しが悪くなると多発しやすく、食害は8月~9月頃に最も多くなる。

ナガイモコガは主にナガイモを食害する。長い間、ヤマノイモコガがナガイモを食害すると認識されていたが、近年に別種の蛾である事が判明し、ナガイモコガと命名された。

成虫、幼虫共に外観や生態、加害内容、駆除方法はヤマノイモコガとほぼ同様。

家庭菜園でのヤマノイモコガ・ナガイモコガの被害内容について

葉や新芽の食害が多発すると、光合成が阻害されて地中の芋の肥大に影響する。

家庭菜園でのヤマノイモコガ・ナガイモコガの予防について

密植を避けて茎葉の風通しをよくする。

作物を目合いの細かい防虫ネットなどで被覆して、成虫の侵入や産卵を防止する。

葉に産み付けられた卵や蛹を発見したら、駆除する。

家庭菜園でのヤマノイモコガ・ナガイモコガの対策について

無農薬

葉の裏側を点検して、幼虫や蛹を発見したら補殺する。

農薬

トレボン、ボルテージ、アディオン、オルトラン、ゼンターリなどを散布する。

家庭菜園でヤマノイモコガ・ナガイモコガが発生しやすい野菜一覧

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