セリ

日本原産の葉菜で、独特の風味をもつ。湿地や水辺に自生している事も多い。春の七草のひとつにも数えられる。
野菜分類
葉菜類
野菜科目
セリ科
別名
シロネグサ(白根草)
漢字
英名
water dropwort
学名
Oenanthe javanica
家庭菜園の育てやすさ

セリの解説

日本原産の葉菜で、独特の風味をもつ。生育には冷涼な気候と湿潤な土壌を好み、暑さと乾燥に弱い。

種は発芽率が低く、あまり流通していない為、苗を購入して栽培するのが一般的だが、食用に流通している根付きのセリを、根から3~4cm程の長さの茎をつけてカットし、土に挿して栽培する事もできる。水耕栽培も容易。

ランナーを伸ばして繁殖する為、発根した節を苗にして増やす事もできる。多年草で、根を残して摘み取り収穫をすれば、長い期間栽培できる。

自生している野生のセリを採取して栽培する場合には、誤って毒セリを採取しないよう、注意する。

家庭菜園のセリの育て方について

栽培適期

生育適温は15℃~24℃程度。耐寒性は強いが、土壌の凍結には弱い。春または秋に苗を植え付ける。

土壌の準備

土壌の適応性は広いが、pH6.0前後に調整するとよい。半日陰の湿潤な土壌を好む。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソ・リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施すが、多肥の必要はない。

栽培方法

株間20~25cmで苗を植え付ける。追肥は、生育状態を見ながら1~2ケ月毎に定期的に施す。

収穫

草丈20cm以上に育ったら、株ごと抜き取るか、株元の茎を3~4cm程残して、必要な分だけ切り取って収穫する。

ポイント

  • 暑さに弱いので、半日陰の場所で栽培するか、夏には遮光ネットなどを用いて日避けするとよい。
  • 栽培中は適宜灌水し、土壌が乾燥しないように注意する。乾燥防止に敷き藁などをしてもよい。
  • 繁殖しやすく、過繁茂となりやすいので、適宜株を整理する。
  • 土壌の凍結防止に、厳寒期にはビニールトンネルなどで防寒するとよい。

セリに発生する病気や生理障害一覧

セリに発生する害虫一覧

セリのオススメ料理について

さっと茹でて、おたしや和え物にする他、汁ものや天ぷらなどの揚げもの、炒めものにして食する。

セリの根も風味と食感がよいので、根を取り除かずに鍋ものに加えるのもよい。鴨や猪などの鍋には、臭み消しとしても相性がよい。

最終更新日:
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