シメジの解説
シメジと呼ばれるキノコの中でも、ホンシメジは「香りマツタケ、味シメジ」と例えられる旨みと食感に優れたやや高価なもので、ハタケシメジは「丹波シメジ」という名称で流通しているホンシメジの近縁菌。ブナシメジは、シメジとして最も多く流通し、一般に食されている。
自然界ではホンシメジはアカマツ林やコナラ林に、ハタケシメジは畑や庭、公園や時に路傍などの土中の埋もれ木から、ブナシメジはブナ、トチノキ、シナノキ、カエデ等の広葉樹の朽木や倒木、抜根から秋に発生する。
栽培は、オガ粉に米糠やふすま、おからなどを混ぜて円筒又はブロック状に圧縮成型したものやビンに詰めたものを培地にした方法が主流で、ハタケシメジは種菌が繁殖したブロック状の菌床を地伏せにして、ブナシメジはブロック状の菌床やビン詰めの菌床を用いて室内栽培する。ホンシメジは培地材料がやや高価であり、高度な栽培技術が必要である事から、家庭での栽培には向かない。
一般にはブナシメジの栽培キットを購入して栽培するのが最も容易で、室内で適切に管理すれば3~4週間で収穫でき、同じ菌床から連続して2~3回程収穫が出来る事もある。
家庭菜園のシメジの育て方について
栽培適期
ブナシメジの発生温度は10℃~18℃程。室内気温が適温であれば周年栽培が可能だが、主に秋から早春までの期間が栽培適期。
土壌の準備
ブナシメジの菌床栽培キットを用意する。
栽培方法
説明書に従って、浸水、ブロック上部の掻き取り、覆土などの作業を行って適温の室内で管理すれば、10日前後で発生し、大凡3~4週間程で収穫が出来る。
収穫後に再度同様の作業を行えば、連続して2~3回程収穫する事が出来、その後に、適度に雨は当たるが直射日光が当たらず、適当な湿度がある水はけのよい場所に地伏せすれば、秋に再度発生、収穫できる事がある。
収穫
大きく生育した菌傘の丸みがあるうちに、ハサミやカッターなどで株ごと根元から切り取る。
ポイント
夜間温度が10℃以下まで下がる場所で菌床を管理する事が望ましい。
シメジに発生する病気や生理障害一覧
シメジに発生する害虫一覧
シメジのオススメ料理について
加熱して利用する。
ブナシメジは長く加熱してもシャキシャキした食感が損なわれにくいのが特徴で、煮る、焼く、炒める、揚げるなど、様々に利用できる。生のまま冷凍したり、干して乾燥させれば長く保存できる。