マジョラム

オレガノの仲間。野性的な香りでワイルドマジョラムとも呼ばれるオレガノに対し、マジョラムは甘い香りが強く、スイートマジョラムとも呼ばれる。肉料理や煮込み料理によく利用される。
野菜分類
ハーブ類
野菜科目
シソ科
別名
マヨラナ
英名
marjoram
学名
Origanum majorana
家庭菜園の育てやすさ

マジョラムの解説

オレガノの仲間で、肉料理や煮込み料理によく利用されるハーブ。オレガノに比べると、甘い香りが強い。

多年草で生育には冷涼な気候を好み、春か秋に種をまいて育てるが、初期生育が緩慢で、開花や本格的な収穫は種まきから2年目以降となる為、多数の株が必要ない場合や初心者は、苗を購入して育てると手軽。株分けや挿し芽で株を増やす事もできる。

寒さにやや弱い為、霜が降りる地域では、防寒策を施すか、暖かい場所に株を移して越冬させるとよい。

家庭菜園のマジョラムの育て方について

栽培適期

生育適温共に15℃~20℃。春(4月頃)か秋(9月頃)に苗を植えるか、種をまいて育てる。

土壌の準備

酸性土壌を嫌い、中性から弱アルカリ性の土壌を好む為、pH7.0前後となるように石灰を混ぜて酸度調整をする。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施すが、多肥の必要はない。

水はけのよい土壌を好む。

栽培方法

株間30cm~40cmで苗を植え付ける。種から育てる場合は、ポットや育苗箱に種をまき、ごく薄く覆土する。発芽したら適宜間引き、本葉6枚~7枚に育ったら定植する。

追肥は、生育状況を見ながら、2ケ月に1度程度の割合で少量ずつ施す。

収穫

株が育ったら、必要な分だけ都度、枝葉を切り取って収穫する。種から栽培した場合には、1年目は収穫を控え目にし、2年目より本格的に収穫を始めるとよい。

春から秋までいつでも収穫ができるが、乾燥させて多く保存する際には、夏の開花前に株元から5cm程の部分からを切り取るとよい。

ポイント

  • 多湿に弱い為、土は乾かし気味に管理する。
  • 梅雨時期から夏にかけては、混み合った枝を間引いたり、切り戻したりして、株が蒸れないように注意して管理する。
  • 耐寒性がやや低い為、厳寒期には暖かい場所に移動させたり。防寒措置を施すとよい。
  • 大株に育ったものは、春先(3月~4月頃)に株分けする事もできる。挿し芽は、春(4月~5月頃)や秋(9月頃)に行うとよい。若い枝先を10cm程切り、水に挿して吸水させ、下葉を取り除いて用土に挿す。明るい日陰で乾燥させすぎないように注意して管理すれば、やがて発根する。

マジョラムに発生する害虫一覧

マジョラムのオススメ料理について

乾燥させてもよく香りが残るので、生でもドライでも利用できる。

オレガノ同様、トマトや肉料理と相性がよい他、野菜や豆などの煮込み料理とも相性がよい。サラダのドレッシングに少量加えたり、オイルに漬けて香りを移すなどして利用する事もできる。

ハーブティーにもよい。

最終更新日:
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