アメリカホドイモ

蔓性植物で、一般にはアピオスと呼ばれる。夏には芳香のある赤紫色の花を咲かせ、地中には数珠状に連なった小さな芋が多数育つ。原産地の北米では、インディアンのスタミナ源と言われていた程、芋の栄養価が高い。
野菜分類
いも類
野菜科目
マメ科
別名
アピオス、ポテトビーン、インディアンポテト、グラウンドナッツ
学名
Apios americana
家庭菜園の育てやすさ

アメリカホドイモの解説

蔓性植物で、夏には芳香のある赤紫色の花を咲かせ、地中には数珠状に連なった小さな芋(塊根)が多数育つ。蔓が旺盛に伸びる為、支柱やネットの設置が必要だが、少ない肥料でよく育ち、病害虫にも強い為、管理の手間はあまりかからない。

地中に育つ芋を食用とする他、花をお茶や酒にして利用する事もできる。

種芋を植えて育てるが、初心者は苗から育てると栽培しやすい。

家庭菜園のアメリカホドイモの育て方について

栽培適期

生育適温は25℃前後。3月~5月に種芋を植え付け、10月~11月頃に葉が枯れてから芋を掘り上げる。

土壌の準備

排水性がよい土壌を好む。酸性寄りの土壌でもよく育つので、中和の為の石灰の混和はあまり必要ない。堆肥などの腐植物に加え、元肥は、チッソが少なく、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。

栽培方法

苗を購入した場合には、5月~6月に株間を20~30cm程とって植え付ける。種芋を植え付ける場合の覆土の厚さは5cm程。早い時期に種芋を植え付けると、萌芽までに2ケ月近くかかる事がある為、ポットに種芋を植え付けて暖かい場所で管理し、苗を作ってから定植してもよい。

草丈が20cm前後に育ったら、支柱やネットを設置する。

追肥は、開花が始まった頃に、葉色が薄かったり、生育が悪いようであれば施す。

収穫

10月から11月にかけて、葉がすっかり枯れた後に芋を掘り起こす。すぐに掘り上げるより、葉が枯れ上がってから1ケ月程経過してから掘り上げた方が、芋の甘みが増すといわれている。

一度にすべて掘り上げず、必要な分だけ都度掘り上げてもよい。

ポイント

  • 初期生育が遅いので、雑草に負けないようにこまめに除草をするとよい。
  • 乾燥に弱い為、土壌の乾き過ぎには注意する。
  • 芋の肥大を促す為には、花はすべて摘み取った方がよい。摘み取った花も利用できる。
  • 地中の芋は越冬する為、土中で芋の保存もできるが、翌春には盛んに萌芽するので、萌芽時期までには掘り残しがないように注意して掘り上げる。

アメリカホドイモに発生する害虫一覧

アメリカホドイモのオススメ料理について

芋は、皮を剥かずに茹でたり、蒸したり、揚げるなどして、塩やバターなどで、シンプルに味付けして食すのが一般的。煮ものにしても食べられる。

栄養価が非常に高い為、一度に多量に摂取するのは避けた方がよいと言われている。

花は、お茶にしたり、果実酒のように酒に漬けたりして利用する事ができる。

最終更新日:
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