オカノリの解説
オクラの仲間で、葉を食用とする。味にクセがなく、茹でるとぬめりがでるのが特徴で、乾燥させてあぶると海苔のような風味になる。
春から秋までの長い期間、種まきと収穫を続ける事ができ、土壌の適応性が高く病害虫にも強い為、初心者でも育てやすい。
夏の暑さにも強いので、青菜が乏しい夏季には重宝される。小株のうちに抜き取り収穫をしても、大株に育てて摘み取り収穫をしてもよい。
家庭菜園のオカノリの育て方について
栽培適期
発芽適温は20℃前後、生育適温は10℃~30℃。春から秋(4月~9月頃)までの間、種をまいて育てる事ができる。
土壌の準備
土壌の適応性は高いが、pH6.0~6.5程度になるように石灰を混ぜて酸度調整をするとよい。
堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
条間30cm程でまき溝を作って種をすじまきし、薄く覆土してたっぷりと水遣りをする。
発芽したら本葉2~3枚頃から適宜間引き収穫し、最終的に株間を15cm~20cmにする。抜き取り収穫をせずに摘み取り収穫をする場合には、ポットに種をまいて育苗し、株間をやや広めにとって定植してもよい。
草丈が25cm程に育ったら摘芯をすれば、次々と脇芽が育つ。
追肥は、1ケ月に1度程度を目安に、生育状況を見ながら定期的に施す。
収穫
抜き取り収穫をする場合には、草丈15cm~20cm、葉数10枚~15枚の頃に若どりをする。
株を育てて摘み取り収穫をする場合には、摘芯後、脇芽が伸びたら若い枝先10cm~15cm程を収穫する。
ポイント
- 肥料切れや水切れを起こすと茎葉が硬くなる為、特に盛夏には適宜灌水するとよい。
- 摘芯をしないと2m近い草丈に生長する。脇芽の生育も旺盛な為、摘み取り収穫をする際には採り遅れに注意する。
- 花芽がつくと茎葉の生育が緩慢になる為、早めに花芽を摘み取るか、花芽がつくようになったら栽培を終了させる。
オカノリに発生する害虫一覧
オカノリのオススメ料理について
さっと下茹でして水に晒し、アク抜きをしてから利用する。
おひたしや和え物にしたり、汁ものに加えてもよい。きざんでぬめりを出し、納豆やオクラ、とろろなどと混ぜても合う。
下茹でせずに、天ぷらにしてもよい。