アオイ科の野菜科目詳細

熱帯から温帯にかけて分布する草本または木本で、大輪で美しい花を咲かせる種が多く、観賞用ではハイビスカスやフヨウが、食用ではオクラがこの科に属する。繊維として利用されるワタもこの科の植物。

本来は多年草だが、寒さに弱い種が多く、日本では越冬が困難である為、一年草として扱われるものが多い。

果実はさく果や乾性の分果で、熟すと開裂する。オクラは主に若どりした未熟果を食用とする。

硬実種子が多い為、栽培に際しては播種前に数時間以上浸水させると発芽が揃いやすい。また、高温環境を好むので、気温、地温が十分に上昇してから栽培する。病害虫に強く、栽培は比較的容易。

最新の植物分類体系では、かつてはシナノキ科と分類されていた植物がこの科に統合され、繊維原料の他、食用にもなるシマツナソ（モロヘイヤ）もこの科に属する事となった。