- 野菜分類
- ハーブ類
- 野菜科目
- キク科
- 別名
- カモマイル、カモミーユ、カミツレ(加密列)
- 漢字
- 加密列
- 英名
- chamomile
- 学名
- Matricaria recutita
- 家庭菜園の育てやすさ
-
初心者向け
カモミールの解説
花にリンゴに似た甘い芳香があるハーブで、リラックス効果があるとして主にハーブティーに利用される。
一年草のジャーマンカモミール、多年草のローマンカモミール、染料に利用されるダイヤーズカモミール、グランドカバーに利用される花の咲かないノンフラワーカモミール等の品種があるが、ハーブティーに一般に利用されるのはジャーマンカモミール。ローマン種は花だけでなく全草に芳香があるが、ハーブティーにするとやや苦みがでる。
春から初夏にかけて花を咲かせ、ジャーマン種は花後に枯れるが、こぼれ種でよく繁殖し、ローマン種は株分けや挿し木で株を増やす事ができる。
カモミールは「植物のお医者さん」とも呼ばれ、近隣の植物の生育を健やかにするとも言われている。
家庭菜園のカモミールの育て方について
栽培適期
発芽適温、生育適温共に15℃~20℃。春(3月中旬~5月頃)か秋(9月中旬~10月頃)に種をまく。秋まきして越冬させた方が大株に育つ。
土壌の準備
pH6.0~7.0の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
株間25cm~30cmで種を4~5粒ずつ点まきし、ごく薄く覆土して鎮圧する。発芽したら順次間引き、本葉5枚~7枚の頃までに1本立ちにする。ポットや苗床で育苗して、定植してもよい。
追肥は、月に1度程度施す。
収穫
開花後3日~4日目の、花の中心が盛り上がり、花弁が垂れ下がり始める直前の花を、午前中に摘むと香りがよい。風通しのよい日陰で乾燥させて冷暗所で保存すれば、長く日持ちする。
ポイント
- ローマン種は、春か秋に株分けや挿し木で株を増やせる。
- 寒さには強いが、秋まきして越冬させる際には、防寒策を施すとよい。
- 夏期の高温多湿で株が弱りやすい為、ローマン種は花後に株を多めに刈りこんだり、プランターや鉢植えの場合には、半日陰に移動させるとよい。