リョクトウの解説
インド原産で、青小豆(アオアズキ)、八重生(ヤエナリ)、文豆(ブンドウ)、ムング豆とも呼ばれる。
日本ではもやしの種子として利用される他、はるさめの原料にもなる。東南アジアでは甘く煮て汁粉にしたり、カレ―や煮込み料理などにも使われる。
栽培方法は夏アズキと同様で、初夏に種を播き、夏から初秋頃にかけて収穫する。
家庭菜園のリョクトウの育て方について
栽培適期
発芽適温20℃~30℃、生育適温10℃~30℃。5月~6月頃に種をまく。
土壌の準備
pH6.5前後の土壌を好むので、酸度調整が必要な際には石灰を混ぜて中和する。元肥は、リン酸・カリをバランスよく施し、チッソは通常の半量程度でよい。
チッソが多いと、葉ばかりが繁って莢つきが悪くなる事があるので、注意する。前作の残肥があれば、元肥を施さなくても構わない。
栽培方法
株間を20cm~25cm程とって、1ケ所に種を3、4粒程まく。覆土の厚さは2~3cm。しっかりと鎮圧してたっぷり水遣りをする。本葉が開いた頃に1ケ所2株を残して間引きする。ポットで苗作りをして定植してもよい。
開花した頃に、リン酸が多めの肥料を追肥すると、莢つきがよくなる。
また、莢が膨らんでくると上部が重くなり、株が不安定になるので、株元に土寄せをして倒れないようにする。
収穫
莢が膨らんだ後、黒色に変化したら摘み取って収穫する。莢は一斉に成熟しないので、黒色になったものから順次摘み取るとよい。摘み取った莢は乾燥させてから豆を取り出して保存する。
ポイント
- 発芽前に水を多く遣り過ぎると、種豆が腐って発芽しない事があるので注意する。
- 種まき後から本葉が開くまでは鳥害に遭いやすいので、トンネル設置や不織布のベタ掛けで防御する。
- 土壌の多湿に敏感な為、排水のよい土壌で栽培する。
- 開花から莢が太る頃に水分が不足すると、落莢や空莢が多くなるので、適宜水遣りをして、土壌が乾燥しずぎないようにするとよい。
リョクトウのオススメ料理について
煮込んでスープやカレーなどにするのが一般的。
茹でてサラダに混ぜてもよい。米に混ぜて炊いたり、雑炊にしても合う。甘く煮て汁粉にしたり、餡にしても美味しく食べられる。