ツルナ

海岸に自生するツル性の多年草で、やや肉厚の葉をもち、地面を這うように広がって生長する。健胃に有効な生薬としても用いられる。
野菜分類
葉菜類
野菜科目
ハマミズナ科
別名
ハマヂシャ(浜萵苣)
漢字
蔓菜
英名
New Zealand spinach
学名
Tetragonia tetragonioides
家庭菜園の育てやすさ

初心者向け

ツルナの解説

海岸に自生するツル性の多年草で、やや肉厚の葉をもち、地面を這うように広がって生長する。

若い茎葉を食用とするが、味にクセは少なく、鉄分の他、カロテンやビタミンを多く含み、健胃にも有効な成分を含むとして、生薬としても用いられる。生育には温暖な気候を好むが、暑さや乾燥、病害虫に強く、栽培は易しい。

生育も旺盛で、蔓先を摘むと盛んに分枝してよく繁る。寒さには弱く、霜に当たると枯死するので、暖地以外では露地での越冬は難しいが、こぼれ種でよく繁殖する。春から秋にかけて、黄色の小花を咲かせる。

家庭菜園のツルナの育て方について

栽培適期

発芽適温は20℃前後、生育適温は15℃~25℃。春~夏(3月中旬~7月頃)に種をまけば、秋(11月頃)まで収穫を続ける事ができる。

土壌の準備

土壌の適応性は高いが、pH6.0程度になるように石灰などを混ぜて酸度調整をするとよい。堆肥などの腐植物に加えて、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。

栽培方法

条間30cmで種をすじまきする。覆土の厚さは1cm程。しっかりと鎮圧して水遣りをする。1粒に複数の種を含んでいる為、1ケ所から複数の芽が出る事が多い。

発芽したら、本葉2~3枚までに株間が15cmとなるように間引きする。

追肥は、生育状況を見ながら少量ずつ施す。

収穫

草丈が20cm程に育ったら、収穫を兼ねて蔓先4~5cmを摘むと、脇芽がよく伸びる。大株に育ったら、蔓先の若い茎葉を7cm~10cm程摘み取って収穫する。

ポイント

  • 播種前に一晩種を浸水させると、発芽しやすくなる。
  • 発芽までにはやや長い期間を要する(2週間前後)ので、その間は土壌を乾燥させないように注意する。
  • 乾燥には強いが、柔らかい葉を収穫する為には、適宜水遣りをするとよい。
  • 晩秋まで収穫を続ける場合には、ビニールトンネルなどで防寒するとよい。

ツルナに発生する害虫一覧

ツルナのオススメ料理について

ホウレンソウ同様、多少のシュウ酸を含む為、さっと下茹でして水に晒してから使うとよい。

味にクセは少なく食感がよいので、和え物やおひたし、サラダや汁ものの具などに利用できる。炒めものや天ぷらなどでも食べられる。

最終更新日:
ツルナをPotGraphストアで探す