レモングラスの解説
ススキに似た株姿で、生育すると草丈は1m程になる。
レモンに似た爽やかな芳香をもち、消化や発汗を促進するとして、主にエスニック料理やハーブティーなどに利用される。
生育には高温多湿を好み、病害虫の心配は少ない。日本では夏期にはよく生育するが、寒さには非常に弱い為、冬には暖かい場所に移動させないと、越冬できずに枯死する事が多い。
種の流通が少ない為、苗を購入して育てるのが容易。株分けで株を増やす事ができる。
家庭菜園のレモングラスの育て方について
栽培適期
発芽適温は22℃~30℃、生育適温は20℃~30℃。遅霜の心配がなくなった4月下旬~6月頃に苗を植え付ける。種から育てる場合には、4月~6月頃にポットに種をまいて育苗するとよい。
土壌の準備
酸性土壌を嫌うので、pH6.0~7.0程度になるよう、必要な際には石灰を混ぜて酸度調整をする。堆肥などの腐植物に加え、元肥はチッソ、リン酸、カリをバランスよく含む肥料を施す。
栽培方法
株間40cm~50cmで苗を植え付ける。ポットなどで育苗した場合には、草丈が10cm程に育ったら定植する。
生育期間中は、追肥を1ケ月に1度程度施す。
越冬させるには、晩秋の降霜前に葉を大きく切り戻して株を掘り上げ、鉢に植え替えて明るく暖かい室内で管理し、翌春~初夏に再び植え付けるとよい。
収穫
葉数が増えて十分に育ったら、必要な分を都度、株元から10cm程を残して切り取る。
ポイント
- 株分けをする際には、秋に鉢上げした際や、翌春の植え付け前に行うとよい。
- 株が混み合うと生育が悪くなる事がある為、大株になったら適宜株分けして、株を更新するとよい。
レモングラスのオススメ料理について
タイ料理のトムヤムクンなど、エスニック料理のスープや煮込み料理の風味付けによく利用される。葉自体は筋があって硬い為、風味を移したら、食べずに取り出した方がよい。
ハーブティーにも利用できる。フレッシュでもドライでも使えるので、多く収穫した際には、使いやすい大きさにカットして風通しのよい日陰に干したり、電子レンジで乾燥させれば、長く保存できる。