茎えそ病

葉の退緑や茎葉、葉柄のえそ、湾曲を生じる。病状が進行すると株全体が黄化して枯死する事がある。
カナ
クキエソビョウ
病気の発生時期
2月 〜 11月

茎えそ病の解説

病原は寄生する作物によって異なるウイルスで、キクトマトピーマンなどはミカンキイロアザミウマがキク茎えそウイルスを媒介し、エンドウは土壌中に生息するオルピディウム属菌がエンドウ茎えそウイルスを媒介して土壌感染する。

発病したキクは葉の退緑やえそ斑の発生、茎のえそ条斑や湾曲を生じる。

トマトピーマンでは茎葉や葉柄のえそ、黄化、褐変や果実の着色不良、えそ、変形、生長点付近のえそや萎縮、褐変を生じる。

エンドウは蔓の先端部から萎凋、湾曲を生じ、生長点は発育停止する。やがて葉は黄化し、その後褐変、枯死する。結実しても莢にえそ斑を生じ、子実の登熟は非常に劣る。

キクトマトピーマンなどはミカンキイロアザミウマが増殖する高温期に発病が多い。

エンドウの発病は水田の裏作に多いといわれ、2月~4月頃にかけて発生しやすい。また、種子伝染もする。

家庭菜園での茎えそ病の被害内容について

生育不良となり、果実、子実の品質が劣ったり減収する。

エンドウは株が枯死する事が多い。

家庭菜園での茎えそ病の予防について

  • ウイルスを媒介するミカンキイロアザミウマの防除に努める。目合いの細かいネットなどで作物を被覆するとよい。
  • 伝染源となる雑草を除草する。
  • エンドウの場合には、太陽熱などを利用した土壌消毒を行う。

家庭菜園での茎えそ病の対策について

無農薬

発病後の治療策はない為、発病株は抜去して伝染を防止する。残渣は畑に残さない。

農薬

ベニカ、スミチオン、オルトラン、モスピラン、マラソン、アファーム、アドマイヤーなどを散布してアザミウマの防除に努める。

エンドウにはクロルピクリンや石灰窒素などを用いて予め土壌消毒を行う。

茎えそ病が発症する野菜一覧

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