- 害虫の発生時期
- 4月 〜 11月
スクミリンゴガイの解説
かつて養殖用に輸入されたものが野生化したもの。ジャンボタニシの呼び名で知られる通り、在来種のタニシよりも大型。
水田などの水がある環境で生活し、食欲は旺盛で、水生植物の茎葉や昆虫の死骸、腐植物や微生物など様々なものを摂食する。特に柔らかい葉茎を好んで食害する為、作物の若芽や幼苗などが被害に遭いやすい。
春以降の暖かい時期になると夜間に水上に移動して、植物の茎や棒杭、畦板などに赤色の卵を数十個から数百個の卵塊で産卵して繁殖する。その繁殖力は強く、孵化後3~4ケ月程で産卵を開始する。
冬には土に潜って越冬するが、熱帯性の為に越冬できない個体も多い。
家庭菜園でのスクミリンゴガイの被害内容について
若芽や幼苗、他に食べ物がない時は根まで食害する為、作物の欠株が発生して減収する。
家庭菜園でのスクミリンゴガイの予防について
容器栽培の際は、スクミリンゴガイを含まない土を使用する。貝を含む可能性のある土を使用する際には、使用前に十分に乾燥させたり寒気に晒すとよい。
水田では冬季は落水して十分に耕耘すれば、殻が壊れたり寒気に晒されて死ぬ個体が多く、密度が減る。
雑草が餌となるので、周辺の雑草は除草する。
卵を発見したら、孵化する前に駆除する。卵は水に落とすだけで効果があるが、孵化が近いものは水に落としても死なない事がある為、除去する。