- カナ
- ショウキンカクフハイビョウ
- 病気の発生時期
- 11月 〜 3月
小菌核腐敗病の解説
病原は糸状菌の一種で、土中に残存した菌核や罹病株上に形成された胞子の飛散により伝染する。
葉鞘と葉に発生し、葉鞘が発病すると淡褐色の斑点が生じ、次第に葉に広がって外葉から腐敗する。病斑部には縦に亀裂が入り、酷い場合には内葉が突出する事がある。葉鞘の表面には扁平で黒色の2mm~5mm大の菌核が多数形成され、これが伝染源となる。
葉が発病すると、多湿時には暗緑色で水浸状の大型病斑を生じ、灰色のカビが発生する。
比較的低温を好み、晩秋から翌春にかけて発生しやすいが、夏季が猛暑の年には発生が少なく。冷夏の年に多い傾向がある。
家庭菜園での小菌核腐敗病の被害内容について
生育不良となる。病状が進むと、腐敗して株が枯死する。
収穫に至っても、品質が劣る。
家庭菜園での小菌核腐敗病の予防について
- 予め、太陽熱などを利用した土壌消毒を行う。
- ネギ類の連作を避ける。
- 土壌中の菌核密度を減少させる為、深耕する。
- 排水のよい土壌作りを心掛け、多肥を避ける。
- 発生が予想されたり確認された場合には、早期の収穫を行う。
家庭菜園での小菌核腐敗病の対策について
無農薬
発病株は早期に抜去し、他への伝染を防止する。残渣は伝染源となる為、畑から持ち出して処分する。
農薬
予めバスアミドなどのくん蒸剤を用いて土壌消毒を行う。
ベンレート、フルピカフロアブル、フロンサイド、トップジンなどを散布する。