- 英名
- araceae
- 学名
- Araceae
サトイモ科の解説
サトイモ科の芋は全般的にタロイモと呼ばれ、サトイモなどはこのうちの一種(英名はtaro)。熱帯地域では主食としている民族もいる。
サトイモ科の植物はアンスリウムに例示されるような肉穂花序を仏炎苞が包みこむ独特な形状の花を咲かせるのが特徴だが、日本ではサトイモの花は(品種によるが)殆ど見る事はない。またコンニャクイモは5~6年栽培すると初めて花を咲かせるが、その後に株は枯れる。
サトイモもコンニャクイモも東南アジア原産で、生育には温暖で湿潤な気候を好む。
親芋から分離した子芋を植え付けて栽培するのが一般的で、品種によるが、地中に育った数個~数十個の子芋や孫芋、または肥大した親芋を掘り上げて食用にする。芋茎を食用とするサトイモもある。
コンニャクイモはややデリケートだが、サトイモは極端な乾燥を避ければ病気や害虫などにも強く育て易い。
サトイモ科の植物にはシュウ酸カルシウムが含まれており、切り口に素手で触れたりするとシュウ酸カルシウムの針状結晶が皮膚に刺さって痒みを生じる事がある。また、生食すると針状結晶が口内や喉の粘膜に刺さって痺れるような不快感を生じる為、食する際には必ず加熱調理する必要がある。