- 害虫の発生時期
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6月
〜
10月
初夏から秋
センノカミキリの解説
カミキリムシの仲間で、成虫の体長は3cm前後。体色は黄褐色と黒の斑で、体長の1.5倍~2倍の長さの触角をもつ。幼虫は黄白色のイモムシで、老熟すると体長5cm程になる。
羽化した成虫が6月頃からウドやタラノキ、ヤツデなどのウコギ科植物に飛来して若枝を食害し、交尾後は1株に1粒ずつ、2~3ケ月間に渡って産卵を続ける。卵は茎の地際から10cm前後までの位置に噛み傷をつけて産み付けられる。
8月~10月頃にかけて卵が孵化し、幼虫は茎の地際部から根部に侵入して食害を続け、老齢になると髄部に潜って越冬し、春に蛹化する。
家庭菜園でのセンノカミキリの被害内容について
幼虫の食害により地下茎や根は空洞となって、作物の生育が阻害される。被害が酷い場合には、強風で株が倒伏したり、枯死する事もある。成虫の食害より幼虫による被害が問題となる。
家庭菜園でのセンノカミキリの予防について
被害を受けた株は冬季に除去して焼却したり、畑に残さないようにする。また、成虫を発見したら補殺して産卵を防止する。
家庭菜園でのセンノカミキリの対策について
無農薬
成虫は発見次第、補殺する。幼虫に侵入された株は冬季に除去して焼却する。
農薬
スミチオン乳剤を散布する。また、微生物農薬を固定したシート(バイオリサカミキリスリム)などの茎や樹に取り付けるタイプの殺虫剤を使用する。