- 害虫の発生時期
- 6月 〜 10月
フタトガリコヤガの解説
野菜では、オクラの葉や花弁、果実を食害する。
蛹で越冬し、羽化した成虫が5月頃から飛来してオクラの成長点付近の葉裏に産卵し、繁殖する。
幼虫は体長3cm~4cm(老齢期)の柔らかな棘状の毛をまばらにもつイモムシ。幼齢期は淡緑色の体色をしており、老熟すると緑の地色に黄色の縦線と黒色(または赤色)の斑点が目立つようになる。
幼虫は6月~7月と9月~10月に発生するが、9月~10月の発生の方が多い。また、高温多照の年に発生が多い傾向がある。
家庭菜園でのフタトガリコヤガの被害内容について
葉の食害により作物の生育が阻害される。老齢期の幼虫は食害量が多い為、多発したり放置すると、葉脈を残して葉が食い尽される事がある。また、幼苗が酷い食害に遭うと、枯死する。
果実が食害されて減収する事がある。
家庭菜園でのフタトガリコヤガの予防について
作物を防虫ネットなどで被覆して、成虫の侵入や産卵を防止する。
生長点付近の葉裏を点検して、卵を発見したら、孵化する前に駆除する。
家庭菜園でのフタトガリコヤガの対策について
無農薬
葉表にいる事が多い為に見つけやすいので、発見次第補殺する。幼齢幼虫の頃に駆除すれば、被害は少ない。
農薬
フタトガリコヤガに対する登録農薬はないが、薬剤に比較的弱く、ヨトウムシに対する登録農薬でも効果があるとされる為、アファーム、アディオン、フェニックス、ベニカなどを散布するとよい。