ごま葉枯病

トウモロコシの葉やイネの葉、穂などに褐色の病斑を生じる。
カナ
ゴマハガレビョウ
病気の発生時期
4月 〜 9月

ごま葉枯病の解説

病原は糸状菌の一種で、雨風により胞子が飛散して伝染する。

イネトウモロコシなどが侵されやすく、イネでは生育全期に渡って発生し、苗に発生すると地際から葉鞘全体が褐変し、生育不良や葉の出すくみ等が生じる。本田では中央が灰褐色や灰白色で周囲が褐色のゴマ粒大の病斑が下葉から発生し、上位葉に拡大する。穂ではミゴ、穂軸、枝梗に黒褐色の条線ができ、後に全体が褐変、枯死する。籾では暗褐色で楕円形の病斑が発生し、発生が多いと籾全体が暗褐色となる。

トウモロコシでは葉に初め淡褐色の小斑点を生じ、後に拡大して大型条斑となる。梅雨明け頃から9月頃にかけて多湿環境で発生しやすい。

家庭菜園でのごま葉枯病の被害内容について

イネでは生育不良となり、発病が激しいと株が枯死する。幼苗期に発生すると被害が大きい。

穂や籾に発生すると米の品質が損なわれたり、減収する。

トウモロコシでは発病が激しいと株が枯死する事がある。

家庭菜園でのごま葉枯病の予防について

  • 種子伝染する為、健全種子や健全苗を使用する。特にイネは注意する。
  • 水田では客土や深耕の他、含鉄資材や珪酸資材、有機質肥料を施用して土壌改良を行う。
  • 肥料切れが発病を助長する為、適切な施肥を行う。

家庭菜園でのごま葉枯病の対策について

無農薬

病葉は早期に摘み取り、伝染を防止する。罹病株の残渣は伝染源となる為、畑や田から持ち出して処分する。

農薬

イネにはベンレート、ヨネポン、トリフミンなどを用いて種子消毒を行う。本田ではアミスター、ロブラールなどを散布する。

トウモロコシには登録農薬はない。

ごま葉枯病が発症する野菜一覧

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