- カナ
- ハガレセンチュウビョウ
- 病気の発生時期
- 5月 〜 11月
葉枯センチュウ病の解説
原因はハガレセンチュウとも呼ばれる体長0.8~1.2mmのセンチュウで、地表に触れた下葉や雨水の跳ね返りにより葉に付着し、気孔から葉内に侵入して発病する。
被害葉には葉脈に区切られた扇形や角形のやや大型病斑が生じ、やがて葉全体に広がって枯死する。
薄い水膜がある状態ではセンチュウは植物体表面を上に向かって泳いでいく習性がある為、株の頭上からの灌水等によっても伝染する。
気温15℃~26℃で降雨の多い時期に発生が多い。
原因センチュウは冬季には冬至芽に潜って越冬し、気温が上昇する生育期に蔓延する。
家庭菜園での葉枯センチュウ病の被害内容について
葉の被害により光合成が阻害され、作物が生育不良となる。
発病が激しいと、開花前に株が枯死する事がある。
家庭菜園での葉枯センチュウ病の予防について
- 被害が発生した場所での連作を避ける。
- 太陽熱などを用いた土壌消毒を行う。
- 発病株からは採苗しない。
- 生育期は株元に灌水し、頭上灌水等によって茎葉を濡らさない。また、敷き藁やポリマルチなどを用いて、雨水による土の跳ね返りや葉の地表への接触を防止する。
家庭菜園での葉枯センチュウ病の対策について
無農薬
発病葉は早期に摘葉し、畑から持ち出して処分する。
農薬
クロロピクリンなどを用いて、予め土壌消毒を行う。
生育期にはガードホープなどの灌注を行う。