縞萎縮病

ムギ類の病害で、葉に細長いかすり状の退緑斑点が生じ、葉先から黄変する。根の伸長、分けつ共に不良となり、株が萎縮する。
カナ
シマイシュクビョウ
病気の発生時期
2月 〜 3月

縞萎縮病の解説

病原はウイルスで、オオムギ縞萎縮ウイルスはオオムギを侵し、コムギ縞萎縮ウイルスはコムギを侵す。病原ウイルスは共に土壌中の浅い部分に生息しており、ポリミキサ菌によって媒介され、ムギ類の根に感染する。

発病すると葉に細長いかすり状の退緑斑点が生じ、葉先から黄変する。根の伸長、分けつ共に不良となり、株が萎縮する。病勢が強いと茎立ち後に黄枯症状が生じて枯死する事がある。

感染適温は10℃~15℃である為、早播きしたり、播種後の気温が高く降水量の多い年に発生が多い。

家庭菜園での縞萎縮病の被害内容について

株が発育不良となり、症状が酷いと枯死する事がある。

家庭菜園での縞萎縮病の予防について

  • 抵抗性品種を選定して栽培する。
  • 発病があった土地では早播きはせずに、播種時期を10日程遅らせる。
  • 連作を避ける。
  • 土壌感染する為、発病土壌の土を持ちこまない。
  • 発病地では深さ30cm程度の反転耕を行うと、発病が減少する。

家庭菜園での縞萎縮病の対策について

無農薬

発病したら治癒しないが、チッソ肥料の追肥を行うと生育がある程度は回復する事がある。

農薬

適用農薬はない。

縞萎縮病が発症する野菜一覧

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