- 害虫の発生時期
- 3月 〜 11月
ケラの解説
成虫は体長3cm前後で体色は茶褐色。全体が細かな黄色の毛で覆われている。コオロギに似ているが、太く頑丈でモグラの前足のように発達した前肢を持つ。幼虫は成虫より小型で翅がなく、集団で生活する。
成虫は冬季に土中深く潜って越冬し、春になって気温が上昇すると地中上層に出て活動する。
河原や草原、田畑の土中に巣穴を作り、土中をトンネルを掘って移動する為、トンネル上部の地表は盛り上がり、その部分の作物は根が浮いて吸水できなくなる。
春から秋まで発生するが、特に4月~6月、9月~10月の発生が多い。
乾燥した土よりも水分を含んだ柔らかいい土壌を好む為、水田付近に多く生息し、イネの害虫として知られる。
家庭菜園でのケラの被害内容について
トンネル部分の作物は根が浮いて吸水できず、枯死する事がある。幼苗の場合に特に被害が大きい。
作物の根が食害されると生育が阻害される。幼苗は枯死する事がある。
家庭菜園でのケラの予防について
敷き藁などのケラの隠れ家となるものを除去する。
植物残渣や未分解有機物のすき込みなどで誘引される事がある為、それらの土へのすき込みを避ける。
水田では、畦畔際まで湛水して侵入を防止する。また、田面が乾かないように管理する。
家庭菜園でのケラの対策について
無農薬
春から初夏や秋には地中の浅い場所に潜んでいる為、トンネルなどを発見したらその付近の土壌を探って補殺する。
農薬
ダイアジノン、カルホスなどを散布する。