- 害虫の発生時期
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4月
〜
9月
春から初秋
ジュウシホシクビナガハムシの解説
ハムシの仲間で、成虫は体長7mm前後の甲虫。赤橙色の上翅に14個の星(黒紋)がある事からこの名がついたといわれる。触れると葉からポロッと落下する。
幼虫は頭部が黒色、胴体が灰緑色で体長は1.5mm(幼齢)~1cm(老齢)のイモムシ。老熟すると土中で蛹となる。
越冬した成虫が4月頃より出現し、萌芽したアスパラガスの穂先や表皮、擬葉の食害や、穂先や茎への産卵を開始する。5月頃から9月頃までは幼虫が、6月頃からは新成虫が出現して、10月頃まで食害を続ける。
山間高冷地での被害が多い。
家庭菜園でのジュウシホシクビナガハムシの被害内容について
表皮や擬葉の食害により、作物の生長が阻害される。多発すると翌年にかけても満足な収穫ができなくなる事がある。
収穫前や収穫期の茎の表皮や穂先を食害される為、美観を損ねる。
家庭菜園でのジュウシホシクビナガハムシの予防について
成虫は落ち葉の下やアスパラガス畑の土中、枯れ茎内で越冬する為、周辺に落ち葉を残さない。また、冬には枯れ茎を刈り取って株元近くをバーナーなどで焼却すれば、病気予防も兼ねる。
卵は萌芽したアスパラガスの穂先や葉芽内に、擬葉展開後は擬葉と葉柄の基部に産み付けられる為、産卵場所を点検して、発見したら孵化する前に駆除する。
家庭菜園でのジュウシホシクビナガハムシの対策について
無農薬
成虫、幼虫共に発見次第補殺する。成虫は触れると葉上から落下する為に捕捉しづらいが、水を入れた容器などに落とすと比較的簡単に捕捉する事ができる。
農薬
アディオン乳剤、アクテリック乳剤、エルサン乳剤などを散布する。