モミ枯細菌病

幼苗時と出穂期以降に発病する。幼苗では幼芽が湾曲し、褐色となって腐敗、枯死する。籾の発病では基部が乳白色や淡褐色となり、稔実不良となる。
カナ
モミガレサイキンビョウ
病気の発生時期
4月 〜 8月

モミ枯細菌病の解説

病原は細菌の一種で、種子伝染や高温多雨条件下での病原の飛散により伝染する。

幼苗時の発病では、幼芽が湾曲し、褐色となって腐敗、枯死する。枯死しなくても、葉鞘に褐色病斑が発生し、葉が捻じれたり湾曲して奇形となる。病徴が進展すると葉鞘が腐敗して容易に抜けたり、葉の期部が退色し、白変枯死する。

幼苗時の発病は、出芽時の高温、多湿土壌、高pH、チッソ過多により助長される。

籾の発病では、乳熟期頃に緑色の穂の中に白色の萎凋した籾がみられ、後に乳白色や淡褐色となり、稔実不良となる。 籾の発病は開花期頃に高温で降雨が多く、残暑が続く年に多発しやすい。

家庭菜園でのモミ枯細菌病の被害内容について

苗の発病では生育不良となり、腐敗、枯死する場合が多い。

籾の発病では稔実不良となる為、減収する。

家庭菜園でのモミ枯細菌病の予防について

  • 無病種子を使用する。
  • 高温下での育苗、過灌水、チッソ過多を避ける。
  • 発病苗は本田に移植しない。
  • 降雨の多い時期に出穂しない品種を選定して栽培する。

家庭菜園でのモミ枯細菌病の対策について

無農薬

発病株は早期に抜去し、伝染を防止する。残渣は田から持ち出して処分する。

農薬

モミガードC、ヨネポン、ブイゲット、ルーチン、スターナなどを生育時期に応じて使用する。

モミ枯細菌病が発症する野菜一覧

#イネ   
最終更新日: