稲コウジ病

イネの病害で、籾に発生する。乳熟期頃から穂に濃緑色の塊がつく。
カナ
イナコウジビョウ
病気の発生時期
8月 〜 9月

稲コウジ病の解説

病原は子のう菌の一種で、胞子や分生子が飛散して伝染する。

乳熟期頃から籾の内外穎が少し開き、隙間から黄緑色の肉塊状の突起が現れ、次第に肥大して籾を包み込むようになる。この塊は成熟すると濃緑色や緑黒色に変わり、麹のような形状となる。表面は粉状となり、亀裂を生じる。収穫期にはこの上に黒色で不整形の菌核が形成される。

罹病穂は不稔粒が増加し、罹病籾が混じると玄米が汚染されて黄色粒となり、品質が低下する。

穂ばらみ期から出穂期にかけての低温や日照不足、多雨により発生が助長される。また、チッソ肥料の多用や遅いチッソ追肥によっても発生しやすくなる。

家庭菜園での稲コウジ病の被害内容について

不稔粒の増加により減収する。

罹病籾が混じると玄米が汚染されて黄色粒になり、品質が低下する。

家庭菜園での稲コウジ病の予防について

  • チッソ肥料の多用や遅いチッソ追肥を避ける。

家庭菜園での稲コウジ病の対策について

無農薬

罹病籾は早期に除去し、伝染を防止する。菌核が形成されて地上に落下すると翌年の感染源となる為、注意する。

農薬

アミスターエイト、イモチエース、イモチミンなどを散布する。

稲コウジ病が発症する野菜一覧

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