- カナ
- スミイリビョウ
- 病気の発生時期
- 4月 〜 11月
墨入病の解説
病原は糸状菌の一種で、雨水による胞子の飛散で伝染する他、土壌伝染や親株からの苗伝染、種子伝染もする。
葉、葉柄、花軸、根茎、根に発生し、葉では初め黒褐色の小斑点が発生し、次第に拡大して円形や不整形の病斑となる。表面には小粒点(柄子殻)が多数形成される。葉柄、花軸では暗褐色の縦長病斑が生じ、拡大して周囲を取り巻く。発病した葉柄や花軸は、病斑部から折れたり枯死する。根茎では、発生した黒色斑点が拡大して周囲を取り巻き、内部に浸潤して維管束が黒変する。根が侵されると維管束が黒褐色に変色する。
葉などの地上部では4月上旬から11月頃に発生し、降雨が多い梅雨時や秋雨時に特に多く発生する。根茎などの地下部では盛夏期から初秋に多発する。
ワサビの代表的な病害で、根茎の被害が最も大きい。
家庭菜園での墨入病の被害内容について
葉の発病により光合成が阻害され、生育が悪くなる。
根や根茎が発病すると維管束が侵される為、水分や栄養分の吸収が阻害されて生育不良となる。
収穫部の黒変により、品質が大きく損なわれる。