- カナ
- ハンヨウビョウ
- 病気の発生時期
- 3月 〜 5月
斑葉病の解説
病原は糸状菌の一種で、種子伝染する。
発病株には4月前後から出穂期にかけて葉や葉鞘に細長い淡黄色や黄白色の条斑が現れ、次第に黒褐色に変化してスス状のカビ(分生胞子)を生じ、枯死する。病葉は葉脈に沿って縦に裂けやすくなる。発病株は生育不良となって草丈は低く、穂は出すくみ、やがて枯死する。出穂しても奇形、不稔となる事が多い。
病葉上に形成され飛散した分生胞子は種子の表皮に侵入するか、種子表面に付着して翌年の伝染源となる。
感染時期は発芽直後の幼苗期だが、発病はオオムギが15cm程に生育して以降の為、病徴が明確となるのは春頃から。
感染適温は10℃~15℃で、20℃を超えると感染は少なくなる為、発芽時の地温が低いと発生が多くなる。
家庭菜園での斑葉病の被害内容について
生育不良となり出穂しない為、減収する。
家庭菜園での斑葉病の予防について
- 無病種子を使用する。
- 発芽時の地温が低いと多発しやすい為、遅播きを避ける。
家庭菜園での斑葉病の対策について
無農薬
発病株の治療策はないが、翌年の伝染防止の為に出穂前までに発病株は抜去し、処分する。
農薬
ベンレート、トリフミン、ホーマイなどを用いて種子消毒を行う。