- カナ
- カッショクキンカクネグサレビョウ
- 病気の発生時期
- 11月 〜 3月
褐色菌核根腐病の解説
病原は糸状菌の一種で、土壌伝染する。
発病株の根には黄褐色の菌糸がまとわりつき、やがて褐色やオレンジ色の菌核となって周辺土壌に菌糸を伸長し、近隣株に伝染する。
感染すると菌糸が根の表面を軟化させて組織を溶解する為、根は維管束と外皮のみとなる。
発病が軽度であれば根の一部が腐敗する程度だが、重度の場合には株のすべての根が乾燥状に枯死する。
菌核は土壌中や枯死した根で越夏し、6~7℃で活動を開始、0℃~4℃程で根腐れ症状や菌核形成が盛んとなる為、11月頃から感染が始まり、冬季に病勢が進行する。4月以降には病勢が衰え、菌核は休眠期に入る。
春の茎立ち不良で発病に気がつく事が多い。
家庭菜園での褐色菌核根腐病の被害内容について
根の腐敗、枯死により株が生育不良となる。病勢が強い場合には株が枯死する。
茎立ち不良となり、減収する。
家庭菜園での褐色菌核根腐病の予防について
- 清潔な土壌で育苗する。
- 定植前には予め太陽熱などを利用した土壌消毒を行う。
家庭菜園での褐色菌核根腐病の対策について
無農薬
発病株は抜去し、畑から持ち出して処分する。残渣は伝染源となる為、畑には残さない。
農薬
登録農薬はないが、定植前に予め土壌くん蒸剤などで土壌消毒を行うと有効な場合がある。