輪斑病

イチゴの葉、葉柄、ランナーに赤紫色の斑点を生じ、多発すると株が枯れ上がる。
カナ
リンハンビョウ
病気の発生時期
4月 〜 10月

輪斑病の解説

病原は糸状菌の一種で、雨風により胞子が飛散して伝染する。

葉では、初めは赤紫色の小斑点が発生し、次第に拡大して不整形の病斑となる。やがて病斑は明瞭な輪紋を形成して破れやすくなり、病斑上には伝染源となる小黒粒点(柄子殻)が発生する。

ランナーや葉柄が侵されると赤紫色で楕円形のややへこんだ病斑が生じ、周囲は赤色となる。進行すると病斑から先が枯死する。

春から秋まで発生するが、多湿と高温を好む為、降雨の多い梅雨時後半から9月頃にかけての高温期に特に多く発生する。

家庭菜園での輪斑病の被害内容について

光合成が阻害され、株の生育が悪くなる。多発すると株が枯れ上がる。

家庭菜園での輪斑病の予防について

  • 発病しづらい品種を選定して栽培する。
  • 排水のよい土壌作りを心掛ける。
  • 密植を避け、不要な下葉は整理するなどして、風通しをよくする。
  • 肥切れや草勢の低下により発病しやすくなる為、適切な施肥を行う。
  • 苗は罹病していない株から採苗する。

家庭菜園での輪斑病の対策について

無農薬

発病葉は早期に取り除いて伝染を防止する。罹病株の残渣は伝染源となる為、畑には残さない。

農薬

イチゴの本病に対応する登録農薬はないが、ベンレートやトップジンなどの殺菌剤散布で効果が望める事がある。

輪斑病が発症する野菜一覧

#イチゴ   
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